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導入事例

  1. 純国産ETLツールのWaha!Transformer
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柔軟な帳票出力を実現するための基盤として採用された「Waha! Transformer」|株式会社オーカワパン 様

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柔軟な帳票出力を実現するための基盤として採用された「Waha! Transformer」|株式会社オーカワパン 様

自社のノウハウをつぎ込んだWebサービスの拡販を推進

北陸を中心にパン類の製造、委託販売を行っている株式会社オーカワパンでは、DX(デジタルトランスフォーメーション)の取り組みとして製造部門および営業部門、商品開発部門が一体となって粗利をキーにした付加価値生産性を向上させていくための業務改革を進めています。そして、同じようなIT化に課題を持つ中小食品メーカー向けに生産管理プロセス改善の知見をExcel帳票でフィードバックする新規Webサービスを企画・開発し、拡販に向けた環境整備を進めています。そのWebサービスのExcel帳票出力およびデータ連携基盤として、「Waha! Transformer」が採用されています。

導入メリット

簡易ETL、帳票など複数のツールを組み合わせてExcel帳票を出力していた複雑な環境から脱却し、「Waha! Transformer」だけで新規Webサービスのデータ連携からExcel帳票出力のための処理まですべて実現。加えて、データ処理設定の開発メンテナンス性を向上させ、Webアプリケーション開発チームからの要望にも柔軟に対応できる基盤整備を実現。

課題

新規Webサービスの環境づくりで課題となっていた煩雑なデータ処理と帳票出力

創業以来"心を満たすパンづくり"をモットーに、福井県でパン類の製造、卸販売を行っている株式会社オーカワパン。地元・坂井市にある小中学校の給食用パンの製造も手掛けており、石川県や富山県まで販路を拡大、北陸エリア215店舗におよぶスーパーの売り場を確保し、自社便で焼きたてパンを配送・陳列・回収するなど、パンの企画・開発から製造・物流に加え、売り場づくりまで独自のビジネスモデルを展開。炊きたてのご飯のようなもちもち感を持つ“パンドミー”や一口サイズでほんのり甘い素朴な味わいを持つ“たまごぱん”などの人気商品はもちろん、季節ごとに新商品を数多く生み出しています。2017年には、地域経済の中心的な担い手として経済産業省・近畿経済産業局が認定する「地域未来牽引企業」に選ばれるなど、地域経済を支える企業として業容を拡大させています。

そんな同社では、粗利をキーにした付加価値生産性の向上を意識した環境づくりを推進するべく、製造現場のデータを収集し、営業および商品開発部門と一体となってDX化に取り組み、その仕組みづくりを積極的に進めてきました。「2018年ごろから、生産プロセスにおけるデータ活用文化の醸成を製造部中心に会社全体で進めてきました。そんなわれわれの活動が、中小企業におけるDX化の取り組みの1つとして近畿経済産業局の目に留まることに。そこで、これまで培ってきた自社のノウハウを組み込み、他の中小食品メーカーにも活用いただける生産プロセスと粗利改善のWebサービスを開発することになったのです」とシステム部 部長 森本 健嗣氏は当時を振り返ります。

システム部 部長
森本 健嗣氏

新規Webサービスの立ち上げに向けて課題となったのが、Webサイトで受け取ったインプットデータをRDBに格納し、データ更新後にExcel帳票として出力、Webサイト上からダウンロードできるようにする仕組みでした。「当初はシステム運用ツールと簡易ETLツールを組み合わせた設計で開発着手しましたが、複数のツールを組み合わせることで管理自体がどんどん煩雑に。Webサービスとして利用者が増えていくと同時に新たな要件に対応していくことはもちろん、Excel帳票の出力数も間違いなく増えていくことになります。サービス全体の仕組みをシンプルにして煩雑な運用管理から脱却できるよう、設計の見直しが必要だったのです」と森本氏。さらに、これまで利用していた簡易ETLツールは、Webサービスとして商品化する際、商用利用がライセンス上難しいことも課題となっていたのです。

解決策

システムでデータ連携処理が完結できる「Waha! Transformer」を高く評価

新たな環境づくりにおいて念頭に置いていたのが、Webサービスでのインプットデータの受け取りからExcel帳票のアウトプットという一連のデータ連携・加工処理を可能な限りシンプルに開発・運用・更新ができ、コスト面ではWebサービスの利用者が増えてもライセンス課金が増えないことでした。これまで利用してきたツールの上位版であるEAIツールも検討したものの、商用利用の場合は価格が3倍と大きく高騰してしまうことで難しいと判断。ソリューションを検討する過程で注目したのが、ユニリタが提供する「Waha! Transformer」でした。「if文などで複雑な条件分岐などが発生した場合でも、一目でどんな処理が行われているのか分かりやすかったのが『Waha! Transformer』でした」とシステム部 酒井 利和氏は評価します。

システム部
酒井 利和氏

また、以前の簡易ETLツールでは1つのジョブに対して出力できるExcelシートは1つだけだったところ、「Waha! Transformer」であれば複数のExcelシートが出力可能になります。「ジョブの数が減らせるなど使いやすいと感じたのです」と酒井氏。他にも、APIを駆使してWebサービスからジョブを呼び出すことが可能な仕組みが備わっており、動的なパラメータを使って工夫できる余地が大きかった点も魅力だったと語ります。

酒井氏による技術的な評価だけでなく、ユニリタの営業と技術担当がチームとして提案を行った点も大きかったと森本氏。「技術的なことだけでなく、今後のWebサービスの拡販に向けて営業的な観点でも話ができ、われわれにとって評価しやすい環境でした。今後拡販していく上でも、営業と技術が一緒になって客先に提案することの大切さを改めて実感したのです。ユニリタの営業スタイルはとても学びにつながっています」と評価します。

結果として、同社のWebサービスにおけるバックエンドのデータ連携・Excel帳票出力の基盤として、「Waha! Transformer」が採用されることになったのです。

導入効果

データ活用の基盤として「Waha! Transformer」の活用が広がる

開発したWebサービスは、2021年9月現在、共同開発メンバーであるパン・メーカーを含め4つの工場で稼働しており、同社内の生産プロセス管理だけでなく、多くの中小食品メーカーで活用できるパッケージになっています。現状では、帳票サーバーに「Waha! Transformer」が格納され、生産工程ごとに設定されている計画とともに、生産ラインのタブレットで入力された実績の差異を帳票として出力可能です。また、製造部員の検温や爪の長さ確認などの衛生管理情報を加えた入退出チェック情報や、QCD(Quality(品質)、Cost(コスト)、Delivery(納期))に関する各種生産管理データも出力可能になっています。

Webサービス利用者が帳票出力依頼を行うと、「Waha! Transformer REST Serverオプション」を介したAPI連携によってリスクエストを受け取り、DB読み込み・書き込みオプションを経由してRDBと連携。最終的には「Spread Sheet Adapter for Excelオプション」によって必要な情報が記載されたExcel帳票を生成してWebサーバーからダウンロードできるようになります。他にも、Excelで作成された工程表や外部システム内にある出退勤データなどをWebサービスへ取り組む際にも「Waha! Transformer」が活用されており、現在は25ほどのジョブを作成・運用しています。

なお、本Webサービスは、粗利をキーにした付加価値生産性向上を実現するためのソリューションとなっており、同社では既に数%の粗利率改善を実現しています。「粗利という言葉が会議のなかでも多く出るようになるなど、会社全体で粗利が意識できるようになったのは大きい」と森本氏。また、複数のツールを組み合わせた以前のシステム構成と比べてデータ連携・Excel帳票出力を「Waha! Transformer」だけで処理できるため、開発メンテナンス性についても向上しています。「Webサービスの開発メンバーが増えると、開発環境のメンテナンスにも大きな手間がかかります。属人化が防げている点も大きなメリットです」と森本氏は評価します。

「Waha! Transformer」については、データ連携の処理が簡単に実装でき、手組みにはない利便性があると評価します。実は、パンの焼き具合や現場の清掃状況、入退出時の服装チェックなどの画像ファイルをExcelに貼り付けて出力していますが、Excelの呼び出しなどの際にも「Waha! Transformer」を重宝しています。「フリーのツールやライブラリでもExcelを加工することはできますが、マクロではファイル読み出しに失敗してしまう、ファイルそのものが破損してしまうなど、開発時には煩雑なことが多く発生しがちです。その意味では、既存のExcelファイルを安全に開く処理ひとつとっても開発工数の削減につながっています」と酒井氏。また、SQL文による設定ができたり外部のバッチ処理・スクリプトなども呼び出しやかったりと、いろいろなシーンで活用できる点も魅力の1つに挙げています。「ExcelのシートやDBのテーブル構造などがイメージできている方であれば、システム内のデータを連携させるだけでなく、データ結合などもシンプルに実現できます」と酒井氏は評価します。

ユニリタについては、技術だけでなく営業も一体となって継続的な支援が続いており、その関係性が構築できたことが大きいと語ります。「技術と営業が一体になっているため、Webサービスの構築が一段落している現段階でも定期的に連絡をいただけることで、いろいろな相談に乗っていただけています。今後Webサービスの拡販も含めて考えると、単に製品を購入して終わりではない関係性が構築できてとてもありがたい」と森本氏は力説します。また、サポートサイトへの問い合わせでも、レスポンスがよくすぐに回答が返ってくるため、サポートの面でも心強いと酒井氏。

今後の展開

Webサービスのデータ連携基盤としてはもちろん、データ分析にも着手したい

今後について、まずは開発したWebサービスを積極的に拡販・熟成させるべく、分社化も視野に市場展開を図っていく計画です。そんなWebサービスに欠かせないExcel帳票出力およびRDB・APIとのデータ連携基盤として「Waha! Transformer」を引き続き活用していきたいと力説します。「他システムとの連携はさらに拡充していくことになります。『Waha! Transformer』のジョブでCSVファイルを作成して他のシステムに渡すだけでなく、返ってきたCSVを取り込んで最終的な帳票を作成するなど、今後いろんなパターンが増えてくるはず」とさらなる活用に酒井氏は期待を寄せています。

また、パンの製造とともに小売店での店舗委託販売など製造小売業としての側面を持つ同社だけに、生産プロセス以外の領域についてもデータ分析を行いながら、粗利はもちろん、顧客満足度を高めていくための施策に取り組んでいきたいと語ります。「われわれは、実際に商品を発注して店舗に並べるだけでなく、返品処理についても自社で行っています。そこで、発注データや返品データ、売れ行きの情報も含めたデータ分析を行っていきたい。その場面でも、『Waha! Transformer』をうまく活用し、分析に必要なデータの加工、変換などの処理に役立てていきたい」と森本氏。他にも、生産実績から原材料の所要量計算などを行うことで在庫の予実管理を実施したり、新たに構築を予定している販売管理システムと既存会計システムとの連携を行ったりなど、同社内のデータ連携ニーズに幅広く応える基盤として「Waha! Transformer」を今後も積極的に活用してきたいと、森本氏は期待を込めて話されました。

Waha! Day 2021」のユーザー講演もご参考ください。

株式会社オーカワパン

  • 事業内容 :パン類の製造、卸販売
  • 創業 :昭和24年9月(1949年)
  • 従業員数 :105名(2022年1月現在)
  • URL :https://okawapan.co.jp/


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