1. 純国産ETLツールのWaha!Transformer
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若手人材を即戦力化する武器としてWaha! Transformerを活用|日本通運株式会社 様

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若手人材を即戦力化する武器としてWaha! Transformerを活用|日本通運株式会社 様

~SAPとAS/400の柔軟な連携によってデータ活用を促進~

世界47カ国、300を超える都市にグローバルネットワークを展開している日本通運株式会社では、グローバル全体で会計業務を統合すべく5年ほど前にSAPを導入、海外拠点で利用してきたAS/400を中心とした基幹システムからの移行を進めています。そのなかで、SAP内の会計データをAS/400に展開する場面やSAP内の情報を抽出、加工、変換してExcelに展開する業務に、ユニリタが提供するETLツール「Waha! Transformer」を活用しています。

導入メリット

若手メンバーを即戦力化するための武器として浸透、若手エンジニアでも経験豊富なエンジニアと同等のパフォーマンスを発揮できる開発環境を整備

課題

若手エンジニアの即戦力化に向けた新たな基盤づくりが急務に

IT推進部  次長  北野 雅康氏

IT推進部
次長
北野 雅康氏

人や企業を結ぶ物流コンサルタントとして、国や地域といった境界線を越えてワンストップのロジスティクス・ソリューションを提供している日本通運株式会社。日本をはじめ、米州や欧州、東アジア、南アジア・オセアニアの5極体制を展開する世界最大級のグローバルネットワークを駆使して顧客のビジネスをロジスティクスの視点から支援しており、国内国際輸送はもちろん、オフィスの移転や国宝級の美術品輸送、重量品の輸送などを手掛ける専門輸送、国内最大の倉庫面積とネットワークを保有する倉庫保管など、さまざまなソリューションを展開。2019年から2037年までの長期ビジョンを掲げ、その実現に向けて5カ年におよぶ日通グループ経営計画2023「~非連続な成長“Dynamic Growth”~」をスタートさせています。

そんな同社では、投資効率を高めるべく数年前まで事業部ごとに設けていたIT部門を本社に統合し、全体最適化を目指して組織改革を行いました。同時に、調達のしやすさから海外で幅広く利用していたAS/400による基幹システムからの脱却を目指し、2014年にはクラウド利用を加速させるべくAWS上に業務の基盤となるSAPを展開。グローバル全体で会計システムの統合を進めています。「SAPを導入したことで、オープンシステムであるSAPとAS/400で使用するEBCDICコードとのコミュニケーションが求められました」とIT推進部 次長 北野 雅康氏は当時を振り返ります。グローバルでAS/400のエンジニアを数多く抱えていたこともあり、当時は手組みによるデータ連携が選択されました。

しかし、IT推進部内でプログラム経験の少ない若手人材が増えてくるなかでAS/400に関する技術継承が困難な中、即戦力としてすぐに活躍できるよう育成していくことが求められたことで、若い社員に武器を持たせるための環境づくりが急務となったのです。「ゼロから積み上げてプログラマーに育成するには5年ほどかかるというのが私見です。そこまで待つことは現実的に難しいため、数か月の学習期間で即戦力として活躍できるよう、ツールを利用して武器を持たせることが必要だと考えたのです」と北野氏。

全ての業務がSAPに移管できればAS/400の技術継承の課題は解決できるものの、機能的に十分でない面も多く、かつSAPでの開発に用いられるABAPエンジニアの工数がAS/400に比べて高額になることが明らかでした。そのため今後も考慮したうえで、社内の若手エンジニアでも開発することができる外部のツールの活用が検討されたのです。

また、AS/400からWindows系のオープンシステムへの移行を進めるなかで、メインフレームに比べてパワーの劣るPC/AT互換機などでDBを運用するとパフォーマンス的に課題が顕在化してしまい、個別にコミュニケーションサーバを設置するなどの措置も求められていました。「データが保持されているオープン系でいろいろな業務を動かそうとすると、どうしてもCPUなどが頭打ちになってしまう。メインフレーム時代にはさほど気にせずともよかったシステム全体でのパフォーマンスを考慮しながら、システムを設計しなければなりません。そこでデータの橋渡しをするコミュニケーションサーバを個別に設けることが必要だという議論になっていったのです」と北野氏は課題について語ります。

解決策

使い勝手の良さはもちろん、AS/400とSAPを理解している営業担当者の存在が大きい

IT推進部   川口 修平氏

IT推進部
川口 修平氏

かねてからお付き合いのあったAS400に強い株式会社エス・ティ・アイ様から紹介されたものが、ユニリタのETLツール「Waha! Transformer」でした。

「大前提として、ツールを扱っている営業担当者がしっかりとAS/400やEBCDICについて語れることが重要です。たとえカタログで対応できると明記されていても、しっかりAS/400を理解している営業担当者がいるかどうかが大きな決め手になります。日本の企業でAS/400を語れる人が少ないなか、ユニリタの営業担当者は知識もあり、十分に話をすることができました。また、SAPについてもしっかり理解されており、この時点で、ほかの製品を検討しても時間の無駄だと判断しました」と北野氏は評価します。

実際に開発を手掛けたIT推進部 川口 修平氏は「私自身、そこまでプログラムに明るい方ではないため、自分で触ってみて操作しやすいものが希望でした。実際に触ってみるとGUIが使いやすく、一からプログラムを書かずともフローが作成できる。これならやりやすいのではと考えたのです」と評価します。

そこで、当初はPoCとして「Waha! Transformer」を導入し、別の業務で遅延が課題となっていた、AS/400とOracleとの間でデータの同期を行う処理に活用してみたところ、これまで2時間あまりかかっていた同期処理が、わずか数十秒で処理が完了できることが明らかとなり、その結果、5分に1度のバッチ処理に変更しデータ精度の向上を実現しました。「処理の遅延に対する課題に対処できたことで、その性能を評価したのです」と北野氏は振り返ります。

この結果をうけて、SAPとAS/400の間で発生するデータ処理におけるコミュニケーション基盤として、そして若手が開発基盤として活用できるツールとして、「Waha! Transformer」を活用することになったのです。

導入効果

若手エンジニアの武器として即戦力化に貢献

現在は、プライベートクラウド基盤上に展開した「Waha! Transformer」を介して、AWS上に展開するSAPとオンプレミス上に設置されたAS/400との間のデータ連携の一部に活用しています。「SAPであれAS/400であれ、最終的には必要に応じてExcelにデータを展開したうえで現場に活用してもらっています。ただし、Excel上で加工するとExcelに関する属人的な技術の習得が必要になるため、技術継承に関して課題が再燃する恐れもありました。そこで、エンジニアの多いAS/400や「Waha! Transformer」を用いてデータ加工を行い、最終的なExcelを生成する処理を行っています」と北野氏は説明します。

具体的には、主に二つの処理で「Waha! Transformer」を活用しています。ひとつは、SAP上で月次処理が行われた段階でその情報をSAPから抜き出し、世界各国のAS/400に対してデータを戻す処理に活用する用途です。「AS/400のエンジニアが社内にはたくさんいるため、SAPの情報をAS/400に戻すことで海外拠点では自由にデータ加工してExcelに展開できます。OracleやSAPが採用するSQL Serverが扱えるエンジニアが増えれば、将来的にはAS/400に戻すことなくオープン系の仕組みに切り替えることができるはずです」と北野氏。現状は4地域に対してそれぞれ1時間程度のバッチ処理が行われています。

Waha! Transformer 4地域に対してそれぞれ1時間程度のバッチ処理

ふたつめは、SAP内の情報を「Waha! Transformer」を利用して抽出し、必要な形に加工したうえでExcelに展開する用途です。

SAPは経営層に対して今の数字を可視化する用途に向いていますが、現場に必要なデータ分析には十分でないケースもあります。「80近くある海外子会社の情報も踏まえた数字を横串で見たい場合、連結帳票では詳細な情報までは確認できません。そんなニーズに応えるべく、毎日「Waha! Transformer」を利用してSAP内の情報を抽出し、必要な形に加工した上でExcelに展開する処理を行っています」と川口氏は説明します。実際には150万件の処理を三つのジョブで行っており、トータル3時間ほどでデータ作成が可能になっています。なお、PoCにて作成したAS/400とOracleとの同期処理にも引き続き活用している状況です。

毎日「Waha! Transformer」を利用してSAP内の情報を抽出し、必要な形に加工した上でExcelに展開する処理

今回「Waha! Transformer」を導入したことで、若手メンバーを即戦力化するための武器として役立っていると語ります。「これまでさまざまなツールを試してきましたが、お蔵入りするツールも少なくありませんでした。「Waha! Transformer」はメンバーが継続的に活用しており、情報システムのツールとしてかみ合ってきた印象です」と北野氏は評価します。社内で経験豊富なエンジニアが3カ月かかって作っていたものを、同様の期間内で若手のエンジニアだけで開発できるようになってきていると語ります。

開発を手掛けている川口氏も、その使い勝手の良さを評価しています。「画面上でドラッグ&ドロップすることでジョブがシンプルに作成できるなど使いやすさを実感しています。一部多言語対応での例外処理などの対応は必要ですが、レスポンス的にも1時間ほどで処理できるなど製品としての使い勝手は上々です。一度開発したものに似たジョブであれば、非プログラマーであっても簡単に作成できますし、ほかの地域に適用する際にもジョブのコピーで対応できるなど、仕組み的にも展開しやすい」。SAPの純正ツールに比べてダウンロード上限などの制限もないため、応用しやすいと北野氏は語ります。

サポート面では、問い合わせがあったときのヘルプデスクの対応が迅速で、用意されているナレッジの情報を検索することで解決することも少なくないと川口氏は評価します。「スキルトランスファーに向けた講習でも、細かな質問に丁寧に受け答えいただきましたし、ジョブのサンプルなども非常に分かりやすい。サポート面でも実際のジョブをコピーしてメールで見ていただくなど、困ったときには親身に対応いただいています」。

今後の展開

パフォーマンス改善に向けた取り組みと若手エンジニアの継続的な育成を推進

今後については、膨大な件数をこれまで以上に効率よく処理するべく、「Waha! Transformer」をAWS上に新たに設置し、現状オンプレミス上の「Waha! Transformer」を開発機に充てるなど、さらなる環境改善に向けた取り組みを進めていく計画です。

「これからもSAPに関しての新規開発や保守メンテナンスが発生することになりますが、純粋な開発ツールであるABAPを用いるのか、外部のツールを用いるのかという選択は必ずやってきます。その選択肢の一つとして「Waha! Transformer」は候補になっていくことでしょう」と北野氏。

また、一度「Waha! Transformer」で開発してから時間が経過してしまうと技術が枯れてしまう恐れがあるため、教育的な視点からも若手エンジニアには継続的に課題を与えていきながら「Waha! Transformer」をさらに有効活用していきたいと今後について語っていただきました。

日本通運株式会社

  • 事業内容 :自動車輸送、鉄道利用輸送、海上輸送、船舶利用輸送、利用航空輸送、倉庫、旅行、通関、重量品・プラントの輸送・建設、特殊輸送、情報処理・解析などの物流事業全般および関連事業
  • 設立 :1937年(昭和12年)10月1日
  • 従業員数 :32,280人 (2019年3月末日現在)
  • URL :https://www.nittsu.co.jp/
日本通運株式会社ロゴ
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