データ連携・加工の工数削減ツールから「頼れる存在」に|京葉ガス株式会社様
~IoT時代を見据えたデータ活用では「Waha! Transformer」が有力な選択肢に~
京葉ガス株式会社(以下、京葉ガス)は、千葉県北西部で約90万世帯のお客さまに都市ガスを供給する都市ガス事業者です。また、ケージー情報システム株式会社(以下、ケージー情報システム)は1987年に京葉ガスの情報システム部門から分離独立して設立されました。京葉ガスがお客さまサービスの向上と経営効率化を目的に、汎用コンピュータからのオープン化のために顧客管理を中心とした統合情報システム(CIS=Customer Information System)の構築を開始したのが2000年のこと。このCISからデータを抽出し、集計、加工を行うために導入したのが「Waha! Transformer」でした。社会のインフラである都市ガス事業を支えるために、「Waha! Transformer」をどのように活用しているのか。そして、その効果は。導入から運用に携わったケージー情報システムの3名のご担当者様にうかがいました。
導入メリット
- データ連携・加工にかかる工数削減
- ノンプログラミングによる大幅な工数削減
- 入金チェック業務で日次、月次単位の入金状況の確認を可能にしたことでお客さまへの適切な対応が可能に
- 高い開発生産性とシステム安定性がビジネスをサポート
ETLツール「Waha! Transformer」導入のきっかけ
ケージー情報システム株式会社
取締役 アプリケーション開発部長
山口 公晃 氏
「そもそものきっかけは、2005 年に検討を開始した情報検索BI システムの老朽化対応に伴い、広く情報収集をしていた最中に立ち寄った展示会でユニリタ( 旧・ビーコンIT) の展示ブースを訪れたことでした」こう振り返るのはケージー情報システムの取締役アプリケーション開発部長の山口公晃氏です。
「情報検索BIシステムは、約90 万件の顧客情報を管理するための統合情報システムの1 つであり、データ検索機能を担います。しかしながら、当初採用した海外製BI ツールはオーバースペックであることに加え、高額な保守費用、バージョンアップ費用、利用者増に伴う費用に課題がありました。さまざまな解決案を調査し、厳選した3 社の候補の中から最終的に、クライアントフリーであり、利用者がシンプルな操作で扱うことができ、ランニングコストも大幅削減が期待できるユニリタのソリューションを採用しました」
「検討段階では、BI ツールのリプレースを中心に検討していたため、バックボーンで稼働するWaha! Transformer の認識はほぼありませんでした」と山口氏は語ります。山口氏が「Waha! Transformer の有効性」に気付いたのは、情報収集のため、ユニリタのハンズオンセミナーに参加した時でした。
「Waha! Transformer は処理フローをGUI でシンプルに構築できるので、プログラミングと比べ格段に開発しやすくなることに大きな魅力を感じました。従来はテスト用にデータ加工ツールを作成していましたが、Waha! Transformer であれば、容易にデータ加工を行うことができることから、テスト工程における大幅な工数削減の可能性を見出しました。また今までは、テストデータ加工ツール作成では、簡易な仕様書で済ませていたり、場合によっては文書化がなされていなかったりするケースがありました。しかし、Waha! Transformer のドキュメントジェネレータ機能により、クリック数回でHTML ドキュメントが自動生成されるため、仕様書の作成工数削減とクロスリファレンスを活用した修正箇所の素早い特定に大きな工数削減の可能性を感じました。製品の取扱データソースも、メインフレームから、オープン系、SQLDBと多岐に及んでいることから、メインフレームとオープン系システムのデータ統合活用、基幹システムと情報系システムの情報連携などに幅広く活用できると考え、導入検討を開始しました」
「ここでもあそこでも使える!」他業務展開へ
ケージー情報システム株式会社
サービス企画部
保守チーム
益子 謙太郎 氏
情報検索BIシステムのカットオーバー後も、「Waha! Transformer」を利用して、他業務の展開を推し進めていきました。
例えば、入金チェック業務。ガス料金の支払いは金融機関からの引き落としのほか、コンビニでも行えるなど多様化していることもあり、随時、入金データとして送られてきます。このデータを「Waha! Transformer」で抽出することで、効率的に日次、月次単位の入金状況を確認できるようになったことは単なる入金管理だけではなく、お客さまへの適切な対応という面でも大きな効果がありました。
また、ガス管を敷地内に敷設する工事を管理するシステムでは、工事情報、お客さま情報、工事事業者情報を関連づけ、工事進捗状況と原価情報を組織別に可視化することにより、工事管理品質レベルの向上を実現することができました。
「Waha! Transformer」は、頼れる存在に
ケージー情報システム株式会社
アプリケーション開発部
ソリューションチーム 係長
三浦 雄一 氏
ケージー情報システム・アプリケーション開発部ソリューションチーム係長の三浦雄一氏は「開発生産性はもちろんのことですが、システムは安定稼働するのが一番重要なこと。Waha! Transformer を活用したシステムは、これまで異常終了したことがないので、運用管理している側としてはすごく安心」と評価しています。実際に「Waha! Transformer」を活用したシステムの運用を行っている、ケージー情報システム・サービス企画部保守チームの益子謙太郎氏は、「万一、システムにトラブルがあったと仮定した場合、入金管理であればSQLを記述してデータを直接抽出し、人手で加工するということもできます。
しかし、工事の進捗管理となると、人手でデータを抽出し加工することは困難です。丸1日、いや2~3日かけても手作業では無理だと思います。Waha! Transformer があれば、迅速にデータを抽出・加工し、トラブルに対応することができます。Waha! Transformer はトラブル対応においても必要不可欠な存在です」と語っています。
2016年4月からはじまった一般家庭における電力自由化には、さまざまな事業者が参入を表明するなど、大きな話題となりました。こうした外的要因によって、新たなシステムが必要になるケースは十分考えられますが、三浦氏によれば「新たなシステム構築でETLツールが必要になった場合、まずWaha! Transformer を活用できないかを最初に考えます。優れた開発生産性でコストを抑えられることに加え、バグもほとんどなく安定している点は非常に大きい」と説明します。
運用管理面では、「運用スケジュールに従って自動運行するシステムでは、Waha! Transformer は特に有効です。Waha! Transformer 導入前に使用していた海外製BI ツールは、運用管理ソフトと両方でスケジュール変更をしなければなりませんでした。二度手間となるだけでなく、それぞれ変更手順が異なるためオペレーションミスも発生しやすかったのですが、運用管理ソフトと連携が可能なWaha! Transformer であれば、Waha! Transformer 側の変更だけで対応できます。この点も、システムの安定稼働という面でのメリットだと思います」(三浦氏)
社会インフラである都市ガス供給を支えるため、多様なシステムが稼働しています。京葉ガス、およびケージー情報システムでは、お客さまと経営に貢献する情報システムを効率的かつ低コストで構築し、また、安定的に運用するために「Waha! Transformer」を最大限活用しており、今後もさらにその活用の場を広げていく予定とのことです。
京葉瓦斯株式会社
- 設立:1927 年1 月
- 事業内容: ガス事業、ガス副産物の製造・加工及び販売、熱供給事業、電気供給事業 ほか
- ホームページ : http://www.keiyogas.co.jp/
ケージー情報システム株式会社
- 設立:1987年10月
- 事業内容: ネットワークを利用した情報処理、情報提供ならびに情報通信サービスソフトウェアの開発および販売ならびにコンサルティング ほか
- ホームページ : http://www.kgis.co.jp/
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