SAP ERPとのデータ連携基盤を再構築 ~保守コスト60%削減と、業務効率化3倍を実現!~|株式会社熊谷組様
開発スピードと処理スピードを大幅向上!
株式会社熊谷組様は明治31年に創業し、竣工当時の世界最高層ビル「台北101」の施工をはじめ、トンネルやダムなどの大型土木工事や超高層ビル建設で高い技術力と実績を有しています。特に技術的に困難と思われる課題に対して、つねにチャレンジを行い、独創的な発想と世界をリードする最先端の技術で、あらゆる「不可能」を「可能」にする準大手総合建設会社です。
導入メリット
- 旧ETLツールに比べて処理速度約2倍/保守コスト約60%削減を実現
- 優れたユーザビリティによる高い生産性と容易なスキル習得
- ドキュメント自動生成機能で情報共有を実現
背景
ETLツール導入から15年。高額な保守料がネックに
株式会社熊谷組
企画室 IT企画グループ
部長
鴫原 功氏
Waha! Transformer のハンズオンセミナーを受講して採用を決定。
サポート体制が充実しているのも魅力的。
株式会社熊谷組では平成11年の「SAP ERP」(当時はSAP R/3)導入の際、ABAP言語による開発の削減とノンプログラミングによるデータ連携やシステム開発の実現を目指し海外製ETLツールを導入しました。ETLツールの導入は、「SAP ERP」のみならず、社内に分散する様々なシステムとシームレスなデータ連携を可能にし、開発コストや期間の削減といった大きな効果をもたらしました。
しかし当時、「SAP ERP」との連携という要件を満たすETLツールは高機能で高価な製品しかなく、導入後の高額な保守コストに課題を抱えていました。さらに高機能なツールゆえの複雑な操作性が開発スキルの習得を困難にし、少数の開発要員による属人的状況が業務効率化を阻害していました。
そこで保守コストの大幅な削減とノンプログラミング開発の徹底による業務の効率化を図るべく、ユニリタのETLツール「Waha! Transformer V4.2」及び「ERP Adapter for SAP ERP」によるデータ連携基盤の再構築を実施しました。
システム全体図
選定理由
バランスのとれた価格と機能
これまでも「SAP ERP」との連携という要件を満たす製品が現れるたびに評価を行ってきましたが、どれも十分に満足のいくものではありませんでした。
そんな中、建設業界各社の情報システム部門で構成される研究会の中で「Waha! Transformer」の紹介を受けました。同業他社でも数多くの導入実績があることから検討を始めました。
最初に注目したのは、魅力的なライセンス価格と保守コストでした。旧ETLツールに比べ約60%もの保守コスト削減につながります。新たに「Waha! Transformer」を購入してもわずか数年で購入コストを吸収することができます。
そして機能面で特徴的なことは各機能や開発画面、管理画面に至るまですべてがシンプルにまとめられているということです。8つのビューフィルタに代表されるように機能を絞りつつも必要十分な機能は網羅されており、ドラッグ&ドロップなどの直感的に理解できる高い操作性など優れたユーザビリティを有しています。加えて「Waha! Transformer」の大きな特徴でもある高速な処理性能は、旧ETLツールに比べ1.5倍から2倍の処理スピードを実測しました。
「Waha! Transformer」は当社の求める要件を高次元で満たす理想的な製品ということを確信し導入を決定しました。
Waha! Transformerの持つ8つのビューフィルタを組み合わせることで複雑なデータ整形を実現!
他社製品との比較表
項目 | 旧ETL | 製品A | Waha! | 選定ポイント |
費用 | × | ◯ | ◎ | ・安価なライセンス費用ならびに保守料 ⇒利用状況に見合った適正価格 ・ライセンス費用と保守料を含めた5年間の分割払い ⇒初期費用の低減(費用の平準化) |
機能性 | ◎ | ◯ | ◯ | ・SAP ERP連携強化 ⇒差分・削除レコード抽出からDB更新処理までABAP一切不要 ・ジョブスケジューラ管理オプション ⇒ファイルトリガーによるジョブ実行 |
操作性 | △ | ◯ | ◯ | ・ドラッグ&ドロップによるシンプル操作 ⇒短期間のトレーニングでスキル習得 ・強力なデータ整形を実現する8つのビューフィルタ ⇒これらの組み合わせで複雑な処理が実現可能 |
処理速度 | ◯ | △ | ◎ | ・1億件ベンチマークで実証する高速なデータ処理速度 ⇒旧ETLに比べ2倍の処理性能で業務効率を向上 |
保守性 | △ | ◯ | ◎ | ・チェック機能による簡単デバッグ ⇒DBやプログラムの知識は不要、テスト工数の削減 ・ドキュメント自動生成 ⇒ドキュメントの精度向上、作成工数の削減 |
その他 | - | - | ◎ | ・充実したサポート体制 ⇒ Webコールセンターによるきめ細かな対応 |
導入効果
優れたユーザビリティで容易な開発要員の育成
短期間でスキル習得が可能!
旧ETLツールでは開発スキルの習得に多くの時間を要し、開発要員の確保に苦慮しましたが、「Waha! Transformer」では優れたユーザビリティと直感的なインターフェースにより、非常に短期間で必要な知識やスキルを習得することができました。
実際には、3日間の教育セミナーでスキルを習得した者が、社内勉強会の開催を通じ情報を共有し、そのままマニュアルと実務を通じてスキルを習得。わずか数日で社内に複数の開発要員を育成することができました。
ドキュメントの自動生成機能で情報整理
情報共有化で業務効率が向上!
以前は開発業務に関するドキュメントが未整備のため担当者しか詳細な開発内容が分からず、業務の引き継ぎや障害発生時の現状把握を困難にし、業務属人化の一因となっていました。
「Waha! Transformer」の持つドキュメント自動生成機能は開発を行うたびに自動的にHTML形式のドキュメントを生成する機能です。自動生成されるためドキュメントの作成忘れや更新漏れなどの人為的なミスを排除し、常に最新情報が記録されています。また、データ構造などのクロスリファレンスがハイパーリンクとして挿入されており必要な情報を素早く得ることができます。さらに旧ETLツールからのシステム移行時には作業内容を記録する標準仕様書の作成を徹底することで迅速かつ正確な情報共有を実現し、業務の引き継ぎや障害発生時の現状把握が容易になりました。
開発要員の育成と、情報共有化の実現の相乗効果により、データ連携業務の属人的な状況を改善し、開発工数の削減など業務効率約3倍の向上を実現しました。
主な導入効果
- 旧ETLツールに比べて処理速度約2倍/保守コスト約60%削減を実現
- 優れたユーザビリティによる高い生産性と容易なスキル習得
- ドキュメント自動生成機能で情報共有を実現
今後の展望・課題
「Waha! Transformer」を中核としたシステム連携基盤へ
シーイーエヌソリューションズ株式会社
アウトソーシング部
主任
亀田 栄一氏
今日のようにビジネス環境が激しく変化する状況において、情報システムも激しく変化していきます。このような変化に柔軟に対応するためには、ノンプログラミングにより、迅速かつ容易に開発することができるデータ連携基盤の整備が必要不可欠だと考えています。今回の再構築により多様なニーズに即応可能になったデータ連携基盤は、全社システムの中核を担う重要基盤と位置づけています。
今後、社内で構築する新たな情報システムのデータ連携にはすべて「Waha! Transformer」を利用していきます。「Waha! Transformer」を利用したデータ連携業の構築はまだ始まったばかりですが、今後、「Waha! Transformer」の利用を促進し適応業務、利用シーンを増すことで、さらなる業務効率向上の実現を目指します。
株式会社熊谷組
- 創 業:明治31年1月1日
- 設 立:昭和13年1月6日
- 従業員:2,192名(平成25年3月31日現在)
- 資本金:133億円(平成25年3月31日現在)
- ホームページ:http://www.kumagaigumi.co.jp/
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