「カイゼン」効果の見える化は現場主導で! 成功の鍵はデータの鮮度と精度!|株式会社デンソー様
タイムリーな「見える化」で効果的な意思決定をサポート!
株式会社デンソー様は、世界の30 以上の国と地域でグローバルに事業を展開し、先進的な自動車技術、システム、製品を世界の主要な自動車製造会社すべてに提供しているトップレベルの自動車部品サプライヤーです。
導入メリット
- データ集計に約4人月、集計レポート公開まで2カ月
- データベース、Excelシートなどの多様なデータソースとの連携が可能
- 工数の大幅削減とタイムリーな情報提供を実現
- 導入前の検討から導入後の運用までの手厚いサポートを提供
背景
データ集計に約4人月、集計レポート公開まで2ヶ月
株式会社デンソー
電子技術3部
企画室長
鷹羽 克己 氏
株式会社デンソーでは、以前より「カイゼン」を旗印に社内のあらゆる業務に対し無駄の削減、業務の効率化など多くの改革を成し遂げてきました。
2003 年、自動車の制御系組込ソフトウェアの開発などに従事している電子機器事業グループでは、部門内に所属するソフトウェア開発要員に対し、ソフトウェア資産管理、開発工数管理の強化、設計プロセス改善による効率化、設計リソースの最適配置及び有効活用を目的に、作業月報集計による工数計測の「見える化」を開始しました。
しかし、当時はExcel で作成された作業月報を専任のスタッフによる手作業で集計していたため、集計に約4 人月の工数がかかり、現場に集計レポートが届くには2 ヶ月もの時間がかかっていました。そしてデータの鮮度が落ちることで「カイゼン」の意思決定の精度を阻害し、かつ効果測定をも困難にしていました。
そこで2012 年、集計作業の自動化による業務改善と、集計された結果をよりタイムリーに「見える化」するため、ユニリタのETL ツール「Waha! Transformer」及びウイングアーク1st社の情報活用ダッシュボード「MotionBoard」を導入しました。
システム全体図
会社内に存在する情報を蓄積・加工・分析して、意思決定に活用
選定理由
株式会社デンソー
電子技術3部 企画室
プロセス2課 担当係長
池戸 聖記 氏
製品選定時には、ETL ツールと情報系ツールそれぞれ数社の製品を検討しましたが、「Waha! Transformer」及び「MotionBoard」の持つ以下の特徴を高く評価し導入を決定しました。
- 各種データベースはもちろん、Excel シートなどの多様なデータソースと有機的に連携することで過去の資産も無駄なく有効活用することができる拡張性を保有していること
- 導入の検討段階から導入、その後の運用まできめ細やかで充実のサポート体制
- 魅力的な製品価格とユーザ増加時のコスト負担が増大しないライセンス体系
- 易しい操作性と直感的に理解できる優れたユーザーインタフェースによりIT の専門家ではない現場部門で容易に利用できること
構築
株式会社デンソー
電子技術3部 企画室
プロセス2課
梶原 修平 氏
株式会社デンソーでは、以前より「カイゼン」を旗印に社内のあらゆる業務に対し無駄の削減、業務の効率化など多くの改革を成し遂げてきました。
2003 年、自動車の制御系組込ソフトウェアの開発などに従事している電子機器事業グループでは、部門内に所属するソフトウェア開発要員に対し、ソフトウェア資産管理、開発工数管理の強化、設計プロセス改善による効率化、設計リソースの最適配置及び有効活用を目的に、作業月報集計による工数計測の「見える化」を開始しました。
しかし、当時はExcel で作成された作業月報を専任のスタッフによる手作業で集計していたため、集計に約4 人月の工数がかかり、現場に集計レポートが届くには2 ヶ月もの時間がかかっていました。そしてデータの鮮度が落ちることで「カイゼン」の意思決定の精度を阻害し、かつ効果測定をも困難にしていました。
そこで2012 年、集計作業の自動化による業務改善と、集計された結果をよりタイムリーに「見える化」するため、ユニリタのETL ツール「Waha! Transformer」及びウイングアーク1st社の情報活用ダッシュボード「MotionBoard」を導入しました。
製品選定時には、ETL ツールと情報系ツールそれぞれ数社の製品を検討しましたが、「Waha! Transformer」及び「MotionBoard」の持つ以下の特徴を高く評価し導入を決定しました。
プロトタイプ開発で現場の要件をシステムに反映
今回のデータの集計加工と「見える化」のシステム開発には、より現場部門の要件に対応するために新たな試みに取り組みました。
ひとつは開発要員に情報企画部門やIT の専門部署ではない現場部門の若手を抜擢したことです。この抜擢により既存のやり方に捉われずに、世の中の新しい手法・環境を取り入れることができました。
また、現場部門の要件とシステムの乖離を防ぐため、開発手法において実際のデータを利用したプロトタイプを作成し、現場の要件を取り入れながら評価・改修する手法を取り入れました。「Waha! Transformer」と「MotionBoard」の利用がもたらす開発工数の大幅な削減が今回の開発手法を可能にしました。
データ収集が一番の課題
実際に開発作業を進めると、データ収集に課題が見つかりました。
- そもそも必要なデータがない
- 社内にデータがあってもアクセス権限がない
- データやラベルの意味は同じでも言葉が違う
- データの粒度や単位が違う
このような状況を「カイゼン」するため、データ利用の制約緩和に向けた社内調整に注力するとともに、データの整理や標準化を進め、データの精度向上を図りました。
このデータ収集作業にも「Waha! Transformer」を利用し処理を自動化することで作業効率の向上を実現しています。
一般的な開発の流れ
今回の開発の流れ
Waha! TransformerとMotionBoardにより大幅な工数削減を実現!
導入効果
工数の大幅削減とタイムリーな情報提供
Waha! Transformerで自動化したデータ集計業務
Waha! Transformerの開発画面
「Waha! Transformer」により、集計作業が自動化されたことで、約4 人月かかっていたデータ集計の工数はゼロになりました。そして集計データと「MotionBoard」を連動させることで迅速なレポート作成を実現し、2 ヶ月遅れで提供していたレポートも即時提供が可能となりました。
高い鮮度と精度を保ったデータをタイムリーに「見える化」することで意思決定を支援し、実施した施策の効果検証を迅速に行うことで更なる「カイゼン」施策を策定する等、現場部門での「カイゼン」活動が促進されています。
現場部門の意識改革が更なる「カイゼン」活動へ
「カイゼン」施策の効果を実感し成功体験を重ねることによって現場部門のモチベーションが向上し、「カイゼン」活動に対する意識改革が図られました。「こんなデータがあれば施策策定のヒントになる」、「新たにこんなデータを管理したい」など、現場部門から積極的に「カイゼン」の要求が届くようになりました。
今回構築したデータ集計と「見える化」のインフラは、このような現場からの要望や環境変化に迅速かつ的確に対応することで、現場部門の必要な時に必要な情報を提供することを可能にし、現場主導の「カイゼン」活動を支援します。
一つの「カイゼン」が新たな「カイゼン」に結びつくといった好循環を生み出しています。
今後の展望・課題
「カイゼン」の波を全社展開へ!
今後もタイムリーな「見える化」を提供し「カイゼン」活動を支援していきます。効果検証のPDCA サイクルを回すことで、継続的な業務改善を実現するとともに、現場部門からの要望に対し迅速な対応することで、システムの価値を高めていきます。
実は社内の他部門でも、我々と同じようにデータ集計やレポート作成にかかる工数に課題を抱えています。今回の取り組みにおける成果を社内に伝え広めることで他部門への利用拡大を進めていきます。今後、グローバルな視点での経営指標のシステム化やデータ活用への取り組みが加速していくことから、全社標準ツールとして導入も検討する予定です。
株式会社デンソー
- 設 立:1949年12月16日
- 従業員:連結 132,276名 単独 38,385名(2013年3月31日現在)
- 資本金:1,874億円(2013年3月31日現在)
- ホームページ : http://www.denso.co.jp/
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