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ETLツールおすすめ10選を比較!メリットや選ぶ際のポイントについて解説

 
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ETLツールおすすめ10選を比較!メリットや選ぶ際のポイントについて解説

ETLツールとは、社内外に分散したデータを集約して利用しやすい形に変換し、基幹システムやDWHなどへ書き出す役割を持つシステムのことです。

ETLツールを比較してみると、国産ツールか海外製ツールか、オンプレミス型かクラウド型か、データベースに関する知識を持ったエンジニア向けか非エンジニアの社員向けかと、さまざまな切り口で分類でき、それぞれに特徴があります。

本記事では、ETLツールの導入メリットや、選定の際のポイントとともに、おすすめツール10選を比較してご紹介いたします。

目次

ETLツールとは

ETLツールとは、社内外に散らばったデータを組み合わせて分析・活用するために、データを集め、さらに各種ツールで利用しやすい形へと変換し、書き出す役割を持つシステムを指します。

なお、ETLとは、Extract(抽出)・Transform(変換・加工)・Load(読み込み)の頭文字を取ったもので、「イー・ティー・エル」と発音します。

ETLツールは、1990年代、業務に利用される情報システムのダウンサイジング(小型化)やオープン化の流れを受けて、データが分散し、データ量が増加したといった背景から、1990年代後半に誕生しました。

ETLツールについて詳しくは、下記の記事をご覧ください。

【関連記事】
ETLとは、デジタルトランスフォーメーションの第一歩となる、データの整理・整頓ツールです

ETLツールを導入するメリット

ETLツールを導入・活用するメリットとして、次の4点が挙げられます。

効率よくデータを集められる

もし、ETLツールがなければ、データが格納されているファイルサーバーや各システム、クラウドなどから手作業でデータを集めてこなければなりません。収集先によって、データの抽出方法も異なるため、その数が増えるほどに作業も煩雑になります。作業負担が大きければ、その分、ミスも起きやすくなるでしょう。

ETLツールがあれば、あらかじめ設定をしておくことで、簡単に複数の収集先から効率よくデータを集められます。

データをまとめて管理できる

社内外に散らばっているデータをそれぞれのプラットフォーム上で管理するなると、それぞれのプラットフォームにアクセスして認証して…と手間がかかります。
ETLツール上に集約して管理すれば、ETLツールへの一度のアクセス、認証だけで済み、業務効率化に役立ちます。

データを利用しやすく加工できる

テキストデータや画像データ、音声データ、Webデータなど、データにはさまざまなものがあり、それぞれ複数のデータ形式が存在します。たとえば、マイクロソフト社の「Word(ワード)」のデータ形式は「.doc」「.docx」など、「Excel(エクセル)」のデータ形式は「.xlsx」「.xls」などですが、これらからテキスト情報を抽出して統合し、分析する必要がある場合、統一のテキストデータに変換しなくてはなりません。

また、データを活用するにあたり、対象データには不正値や欠損値などがないことが前提となります。そのため、不正値や欠損値などがあれば、補う必要があります。

このように、データの形式を統一したり、データを補ったりすることを「データ加工」といいます。
ETLツールへを活用すれば、対応形式のデータなら簡単に加工することができます。

データの品質を維持し、分析精度が上がる

データを分析するためには、ここまでに説明したように、社内外に分散して存在するデータを一ヵ所に集め、さらに、データ加工を行って、さらに集計などの処理を行う必要があります。

これらの煩雑な作業を手作業で行えば、ヒューマンエラーが起きかねず、データの信頼性は低下してしまいます。
ETLツールがあれば、正確に処理してくれるため、データの信頼性も高く、分析結果の精度も高いものが見込めます。

ETLツールを選ぶ際の比較ポイント

冒頭でお伝えしたように、ETLツールには、国産ツールも海外製ツールも、オンプレミス型もクラウド型も、エンジニア向けも非エンジニアの社員向けもあり、それぞれに特徴があります。

自社に合ったETLツールを選ぶためには、次の6つのポイントを押さえましょう。

導入目的・課題の明確化

ETLツールに限らず、またITツールの導入時に限らず、新しい制度などを社内に持ち込み、成功させるためは、自社が抱える課題を明確にした上で、目的・目標を掲げることが重要になってきます。

ETLツールがカバーできる範囲は、データの収集・変換・書き出しまでなので、「データの蓄積はできているが、活用するためにデータを変換するプラットフォームが整っていない」「各システム上にあるデータを連携できていない」などの課題に対応可能です。

後から効果測定ができるように定量的な目標を立てられるとベストです。
ETLツールを導入することそのものが目的化してしまわないように注意しましょう。

ツールを使いこなせるか

これも、ETLツールに限った話ではありませんが、前項の目的に合った、必要十分な機能を備えたETLツールを選定することが大切です。

多機能なETLツールが魅力的に映ることもありますが、その分、初期設定が複雑だったり、現場の従業員が混乱して使いこなせなかったりする可能性が高いです。

特に、初めてETLツールを導入する場合、非エンジニアの従業員が利用する場合は、UIのわかりやすさが重要になってきます。別のETLツールからの乗り換えの場合は、リプレース前のETLツールとUIが似たものを選ぶと良いでしょう。

逆に、データサイエンティストなどエンジニアが利用する場合は、高度で複雑な操作が伴なったとしても、やりたいことを実現可能な本格的なETLツールを選びましょう。

必要な機能が搭載されているか

ETLツールとは」や「ETLツールを導入するメリット」でお伝えしたように、ETLツールの基本機能は、データを収集して加工し、書き出すことなので、どのETLツールにもこれらは共通して搭載されています。

一方、各社でオプション機能としてさまざまな付随機能が用意されています。
たとえば、DWH機能やBI機能といったデータ処理関連機能のほか、ジョブ管理機能などの業務システム機能があります。

連携できるサービスの確認

ETLツールには、アダプタやコネクタが組み込まれており、これらを通してほかのシステムへ連携します。

将来的な利便性を考えると、基本的には連携先の多いETLツールを選べば安心ですが、最低限、連携を想定しているシステムやクラウドサービス、広告サービスなどと連携できることを確認しておきましょう。

処理可能なデータ量やデータの処理速度の確認

ETLツールによって、処理可能なデータ量も異なります。ETLツールの仕様をチェックして、現在、想定しているデータ量はもちろん、将来的にデータ量が増えることを見越して処理量に余裕のあるものを選ぶと良いでしょう。

また、データ処理速度はデータ構造とアルゴリズムに依存します。基本的には、高速処理をうたっているものを選ぶことで業務効率化につながります。併せて、自社が利用したいデータベースやデータ形式に対応していることも確認しておきましょう。

利用料金が適しているか

さまざまなETLツールがあり、料金設定もいろいろです。一つの目安として、料金が高額なものはエンタープライズ向け、逆に低額なものは小規模な事業者向けに作られていることが多いので、選定の際のご参考にしてください。

また、単に金額だけでなく、初期費用がかかるものとかからないもの、月額料金などの運用費がかかるものとかからないもの、ユーザー数に応じた従量課金制など、料金体系もさまざまです。もっと細かくいえば、支払いサイト(締め日・支払日)も異なります。

自社のキャッシュフローを圧迫しないよう、希望に合ったものを選びましょう。

ETLツールおすすめ10選を比較

ETLツールの中からおすすめ10点を選びました。
特長などを比較してご紹介いたします。

Waha! Transformer(ワハ・トランスフォーマー)

https://waha-transformer.com/

Waha! Transformer(ワハ・トランスフォーマー)は、株式会社ユニリタが提供する国産のETLツールです。1999年の提供開始以来20年以上、2,300ライセンスの運用実績を誇ります。

高速処理性能が大きな特長で、メモリに依存せず、大量データでも高速なパフォーマンスを提供します。
連携や設定などはノンプログラミングで対応でき、シンプルな操作性で、短時間で習得できる点も強みです。

作成した処理の変更など、メンテンス性にも優れており、手厚いサポートが用意されているため、安定した運用が期待できます。導入形態は、オンプレミス型・クラウド型の両方があります。

利用料金は公開されていないため、問い合わせが必要ですが、30日間の無償トライアルが用意されています。

trocco(トロッコ)

https://trocco.io/lp/index.html

trocco(トロッコ)は、株式会社primeNumber提供がする国産のクラウド型(SaaS)のETLツールです。最短5分でUIが作成できるなど、わかりやすさを特長とするツールで、営業部門やマーケティング部門、情報システム管理部門などでの利用が想定されています。データ分析基盤を整えたいという企業に向いているといえます。

連携先も豊富で、現状でも約100種の連携先に対応するコネクタを持ち、さらに、年間20種以上のペースでコネクタを追加しているそうです。また、要望に合わせて追加対応もしてもらえます。

オプション機能には、チームでの利用に適したチーム機能や、転送先のジョブ・ワークフローに対して、API経由でジョブの起動・ステータス確認ができるAPI機能などが用意されています。

料金体系は、初期費用0円で、転送データ量に応じた従量課金制。ライトプラン、スタンダードプラン、エンタープライズプランの3つのプランに加え、無期限で利用できるフリープランも用意されています。

DataSpider(データ・スパイダー)

https://www.hulft.com/software/dataspider

DataSpider(データ・スパイダー)は、株式会社セゾン情報システムズが提供する国産のクラウド型(iPaaS)ETLツールで、ノンプログラミングで連携処理を作成することができます。国産ツールのため、半角カナ、各種文字コード、西暦、和暦の変換などのデータ変換 細やかなデータの加工にも対応しています。

接続先としては、kintone、Salesforce、AWS、Google、Microsoft Azure、Microsoft Dynamics 365などが連携可能。

利用料金は公開されていないため、問い合わせが必要ですが、無料で利用できる評価版のダウンロードが可能です。トライアル期間は、「HULFT」や「HULFT IoTなどの評価期間は60日間、「HDC-EDISuite」「DataSpider Servista」は30日間となっています。

Qanat2.0(カナート2.0)

https://www.jbat.co.jp/products/data/qanat_20/index.html/

Qanat2.0(カナート2.0)は、JBアドバンスト・テクノロジー株式会社が提供する国産のETLツールで、ノーコードでデータ連携を実現できます。情報通信業界や食品業界、製造業界への導入実績があります。

スケジューリング機能が搭載されており、データの抽出などを自動化することで、業務効率化につなげられます。
連携先としては、「Salesforce」「kintone」「Amazon S3」「@Tovas」へのアダプタが用意されています。

料金は公開されていないため、問い合わせが必要ですが、無料で試せる評価版も用意されています。

Reckoner(レコナー)

https://reckoner.io/

Reckoner(レコナー)は、株式会社スリーシェイクが提供する国産のクラウド型のETLツールで、ノーコードでの設定や構築が可能です。

基本機能のほかに、ジョブ管理機能などのオプションが用意されています。運用サポートが充実しており、設計から構築、分析までサポートしてもらえます。

料金体系は、「スタンダードプラン」と「エンタープライズプラン」の2つのプランがあり、14日間の無料トライアルが用意されています。トライアル期間中も正規版と同じ機能をすべて利用できます。

ASTERIA Warp(アステリア・ワープ)

https://www.asteria.com/jp/warp/

ASTERIA Warp(アステリア ワープ)は、アステリア株式会社が提供する国産ツールで、ノーコードでデータ連携ツールを作成できるプラットフォームです。厳密にはEAI(Enterprise Application Integration/企業内アプリケーション統合)ツールに位置づけられ、さまざまなシステムに分散したデータをつなぐ役割を持ちます。ETLツールに比べると、1度に処理できるデータ量は少なくなりますが、ETLツールがバッチ処理であるのに対してイベント処理指向なので、イベントが発生するたびに処理を走らせることが可能です。


導入実績は、9,800社以上。「2022年ソフトウェアマーケティング総覧 EAI/ESB 市場編」で、16年連続シェアNo.1を獲得していることからも、信頼性の高さが伝わってきます。

アダプタが用意されている接続先が豊富で、MicrosoftやGoogleの製品をはじめ、kintoneやSansan、Boxなど、60種類以上のサービスとの連携が可能です。
30日間の無償トライアルが用意されています。

Talend(タレンド)

https://www.talend.com/jp/

Talend(タレンド)は、仏国発で米国に本社を置くソフトウェア会社のTalend社が提供するETLツールで、ノンプログラミングでデータを関連付けて統合したり、バッチ処理を作成したりすることが可能です。ただ、プログラミングによって機能を拡張することもできます。

無料で利用できるオープンソース版と、有償版の2種類があり、有償版では「Stitch」「Data Management Platform」など、4つの料金プランが用意されていますが、利用料金そのものは公開されていないため、問い合わせが必要です。有償版の無償トライアルも用意されています。

IBM InfoSphere DataStage(アイビーエム・インフォスフィア・データステージ)

https://www.ibm.com/jp-ja/products/datastage

IBM InfoSphere DataStage(アイビーエム・インフォスフィア・データステージ)は、米国発の世界最大手規模のIT企業であるInternational Business Machines Corporation(IBM)が提供するETLツールです。米国のIT調査会社であるガートナー社の「2022年データ総合ツール」の「マジック・クアドラント」のデータ統合ツール分野で、17年連続で「リーダー」に選出されています。

ビッグデータにも対応できる大容量データの高速処理が特長です。
オンプレミス型とクラウド型の両方が用意されているため、自社の希望に合う利用形態を選択できます。

料金体系や利用料金は公開されていないため、問い合わせが必要です。
4つのオプション機能が用意されており、追加料金なしで利用することができます。

Informatica PowerCenter(インフォマティカ・パワー・センター)

https://www.informatica.com/jp/products/data-integration/powercenter.html

Informatica PowerCenter(インフォマティカ・パワー・センター)は、米国のソフトウェア会社であるInformatica Inc.が提供するETLツールです。11年連続顧客満足度No1を誇り、米ガートナー社の「2021年データ総合ツール」の「マジック・クアドラント」で「リーダー」に選出されるなど、高い評価を受けています。シリーズの累計導入実績は、7,000以上。スタートアップ企業から大企業までを幅広くカバーするETLツールです。

グラフィカルツールを活用したデータ連携で、コーディング不要。AIが搭載されており、膨大なデータを探したり、データの品質を判定したりしてくれます。

利用料金や料金体系は公開されていないため、問い合わせが必要ですが、30日間無料のCloud体験版が用意されています。ただ、契約前のサポート体制は英語対応のみとなっている点にご注意ください。

AWS Glue(エー・ダブリュー・エス・グルー)

https://aws.amazon.com/jp/glue/

AWS Glue(エー・ダブリュー・エス・グルー)は、Amazon Web Services, Inc.が提供するクラウド型のETLツールです。フルマネージドサービスなので、メンテナンスなど運用・保守に手間やコストがかかりません。

低コストで長時間継続して稼働できるため、大量のデータ処理をしたい企業に向いています。ただ、AWS以外に連携できるシステムが少ないため、すでにAWSを利用している企業などにも良いでしょう。

利用料金は、使用時間に応じた従量課金制で、DPU時間あたり0.44USドルですが、無料利用枠を利用でき、基本的には1年間利用できるため、ほかの多くETLツールが30日間の無料トライアルしかないのに比べると、じっくりと試すことができます。ただし、「AWS Glue データカタログ」へのオブジェクトの保存数が100万件を越えたり、リクエスト数が100万件/月を越えたりすると、費用が発生するため、ご注意ください。

まとめ

ETLツールには、オンプレミス型・クラウド型、無料で利用できるもの・有料のもの、小規模向けのもの・大規模向けのものなどさまざまなタイプがあり、利用したいデータの種類やデータ量、希望する利用形態、料金体系など、自社の希望に合ったものを選ぶ必要があります。

ユニリタが提供するWaha! Transformerは、長い運用実績と数多くの導入実績を持つETLツールで、大容量データの高速処理が可能です。お問い合わせや資料請求は、お気軽にご連絡ください。

ETL:データ連携ツール比較表(RFP添付用)

ETL:データ連携ツール比較表(RFP添付用)

1999年にWaha! Transformerの提供を開始して以来、ETL:データ連携ツールの導入を検討されている数多くのお客様からRFIやRFPをご提示していただきご回答してまいりました。
その内容を整理・再編して、複数の製品・サービスの比較表としてご利用いただけるシートをご用意しましたので、ETL:データ連携ツールを比較・検討していただく際のお役に立てれば幸いです。

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ETL ツールと周辺ツール3種(EAI / BI・DWH / RPA )との比較表およびツールごとの解説をまとめたホワイトペーパーをダウンロードしていただけます。

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Waha! Transformer
実践事例集

参考ニュース

2021年度の税制の目玉の一つ「DX投資促進税制」、メリットを得るには何をするべきか? (1/3):EnterpriseZine(エンタープライズジン) 2021/05/10
上田:D要件として「データ連携・共有」「クラウド技術の活用」「DX認定の取得」の3つ、X要件では「全社の意思決定に基づくものであること」「一定以上の生産性向上が見込まれること」の2つを全て満たす必要がありますから、DXに全社的に取り組んでいる企業のみが対象となる税制だと思います。4月時点では計画申請書の内容が公開されておらず、詳細が明らかになるのは5月以降ですが、過去の税制から考えると、比較的いろいろな項目を記載することになるでしょう。申請書作成にあたっての最初のハードルは、D要件の1つであるDX認定取得だと考えています。すでに取得している企業は別として、これからの企業にとってはこの認定取得が必須です。

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