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データ連携「バクラク」×「Waha! Transformer」 ~経費データの部門別レポートを自動作成

株式会社LayerXが提供する「バクラク」は、稟議、経費精算、法人カード、請求書受取、請求書発行、勤怠管理などの業務を効率化するクラウドサービスです。
本記事では、データ連携ツール「Waha! Transformer」との連携により、どのように活用の幅が広がるのかをご紹介いたします。
※インストール先のOS、接続先のデータソースについては、原則として提供元メーカーのサポート対象となっていることを前提としますので、各社サポート情報をご確認ください。
※記載する会社名・製品名は提供元各社の商標・登録商標です。
はじめに:「バクラク」とつながるメリット
株式会社LayerXが提供する「バクラク」は、稟議、経費精算、法人カード、請求書受取、請求書発行、勤怠管理などの業務を効率化するクラウドサービスです。AI機能によって、バックオフィス業務の負担軽減や業務時間の削減を実現させ、中小企業から大企業まで幅広い企業で導入が進んでいます。
株式会社LayerXの発表によると、2025年4月時点で「バクラク」の累計導入社数は15,000社を突破しており※、利用企業の増加が続いています。経費精算や法人カード、請求書受取などの「支出管理領域」から「勤怠管理領域」、「債権管理領域」にも進出し、エンタープライズ企業や地方拠点の企業への導入も進んでいます。
「バクラク」は主に経費精算や請求書処理を効率化するツールとして利用されていますが、他のSaaSや基幹システムとデータ連携することで、その活用範囲はさらに広がります。
連携による主なメリット:
- 業務プロセスの自動化と効率向上: 経費や請求データの登録・取り込みを自動化。手作業の手間とミスを削減できます。
- 迅速な情報共有: 最新の経費データを抽出し、データウェアハウスやBIツールに自動で連携します。これにより、経営層や各部門の担当者は、最新の経費状況を把握できるようになります。迅速な経営判断や、部門ごとの細やかなコスト管理につながります。
- 申請・承認フローの最適化:完了した申請・承認データを抽出し、分析することで、決裁プロセスの整備や見直しに活用できます。
データ連携ツール「Waha! Transformer」では、「SaaS連携オプション」で「バクラク」とのデータ連携をサポートしています。次章から、「バクラク」とつながる具体例をご紹介してまいります。
※バクラク、累計導入社数が15,000社を突破。AIの推進によって、データ入力の手作業を1.2億回削減(2025/04/04)
データ連携ツール「Waha! Transformer」について
「Waha! Transformer」は、国産のETL(Extract、 Transform、 Load)ツールで、GUIベースでの簡単な操作により、データの抽出・変換・送出ができるデータ連携ツールです。
大量データの高速処理、ノーコード開発を強みとし、メインフレームからSaaSまで、新旧データソースに幅広く接続することで、業務システム間のデータ連携や帳票作成など、幅広い業務に活用されています。

「バクラク」連携イメージと活用事例(ユースケース)
「バクラク」と「Waha! Transformer」の連携イメージを見ていきましょう。また、連携イメージをもとに、この連携が実際にどのように業務で役立つのか、活用事例(ユースケース)をご紹介いたします。
「バクラク」連携イメージ例:
- 「バクラク」のデータを「Waha! Transformer」で取得し、変換・加工、保存
- オンプレミス環境と連携し、「Waha! Transformer」で変換・加工したデータを保存
- 「バクラク」と基幹システムを連携したデータを、BIツール用に変換・加工して利用
1. 「バクラク」のデータを「Waha! Transformer」で取得し、変換・加工、保存
「バクラク」に登録された経費や請求書データを「Waha! Transformer」で取得し、社内のレポートや分析に利用できる形式に変換・加工します。

【ユースケース】経費データの部門別レポートを自動作成
- 従業員が「バクラク」に経費データを入力
- 「Waha! Transformer」が「バクラク」のデータを取得し、部門やプロジェクトごとに集計・加工
- 集計されたデータを経理部門や管理部門の共有フォルダに保存
メリット:手作業で個別のファイルをまとめる必要がなくなり、自動で一元化されたデータを確認・管理できます。
2. オンプレミス環境と連携し、「Waha! Transformer」で変換・加工したデータを保存
「バクラク」に登録されたデータを、オンプレミス環境の基幹システムと連携させることで、既存の業務フローを効率化します。

【ユースケース】請求データを会計システムへ自動登録
- 請求書発行担当者が「バクラク」に請求データを入力
- 「Waha! Transformer」が「バクラク」のデータを取得し、基幹システムからマスターデータを抽出
- オンプレミスの会計システムや販売管理システムが読み込める形式に変換・加工
- 変換されたデータを、会計システムへ自動的に連携・登録順
メリット:請求データを会計システムへ手入力する作業が不要になり、入力ミスの削減と業務のスピードアップを実現します。

【ユースケース】オンプレミスの販売管理システムからの請求書作成・送付を自動化
オンプレミス環境にある販売管理システムやCRMシステムに蓄積された、最新の顧客情報や商談成立データを抽出し、「バクラク請求書発行」と自動で連携。
- 顧客情報や商談成立データなどを、「Waha! Transformer」が基幹システムから抽出し、API※が受け付ける帳票データ形式に変換
- 「バクラク請求書発行」に送出
- データに基づき、「バクラク請求書発行」が請求書を自動で作成し、メールでの送付処理までを自動化
メリット:請求書の作成からメール送付までの一連の業務を自動化。請求書作成における手入力する作業が不要になり、入力ミスの削減と業務のスピードアップを実現します。
※「バクラク請求書発行」の帳票データ(CSVやPDF)のアップロードや送付先マスターの新規登録・更新を自動で行えるAPI連携機能。
3. 「バクラク」と基幹システムを連携したデータを、BIツール用に変換・加工して利用
「バクラク」のデータと基幹システムのデータを組み合わせることで、経営層や管理部門が活用できるレポートや分析データを自動生成します。

【ユースケース】収益とコストに関するデータをBIツールで可視化
- 「バクラク」に経費データを入力
- 「Waha! Transformer」が「バクラク」のデータと、オンプレミスの基幹システムにある予算データや部門情報などを自動取得・統合
- 統合されたデータは、経営層や管理部門が利用するBIツールが読み込める形式に変換・加工し、連携・登録
- BIツール上で、収益推移、詳細なコスト分析、部門別の損益状況などを可視化
メリット:最新の請求・経費データと既存の収益データを組み合わせることで、多角的な視点から経営状況を分析できます。より正確な経営判断が可能になります。
まとめ
「バクラク」は、稟議、経費精算、法人カード、請求書受取、請求書発行、勤怠管理などの業務を効率化するクラウドサービスです。ここにデータ連携ツール(ETL)である「Waha! Transformer」を組み合わせることで、そのデータをより柔軟に扱えるようになり、活用の幅は大きく広がります。
散在するデータを自動で集約・一元管理し、「Waha! Transformer」の強力な変換・加工機能でデータの品質を向上させれば、BIツールなどでのデータ分析をより効率的に行えるようになります。
たとえば、請求データの会計システムへ自動登録、収益とコストに関するデータをBIツールで可視化するといったユースケースをご紹介しました。これらはすべて、手作業による業務の削減、ヒューマンエラーのリスク低減、そして迅速な情報共有につながります。
「バクラク」と「Waha! Transformer」のデータ連携に関心があるお客さまは、ぜひお気軽にご相談ください。





