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データ連携「i-Reporter」×「Waha! Transformer」 ~生産実績データを基幹システムへ自動登録

電子帳票の作成・管理ツール「i-Reporter(アイレポーター)」は、株式会社シムトップスが提供する現場帳票のデジタル化ソリューションです。
本記事では、データ連携ツール「Waha! Transformer」との連携により、どのように活用の幅が広がるのかをご紹介いたします。
※インストール先のOS、接続先のデータソースについては、原則として提供元メーカーのサポート対象となっていることを前提としますので、各社サポート情報をご確認ください。
※記載する会社名・製品名は提供元各社の商標・登録商標です。
はじめに:「i-Reporter」とつながるメリット
株式会社シムトップスが提供する「i-Reporter(アイレポーター)」は、4,000社以上が導入する国内シェアNo.1※の現場帳票ペーパーレス化ソリューションです。
使い慣れた帳票をそのままタブレットやスマートフォンで利用できるため、従来紙やExcelで行っていた手作業を効率化できます。写真撮影・録音やバーコード読み取りなど、多彩な入力機能で現場の情報を収集し、リアルタイムのデータ共有を実現。これにより、現場間の移動や連絡の手間が省けます。
「i-Reporter」は主に現場の帳票を電子化するツールとして利用されていますが、他のSaaSや基幹システムとデータ連携することで、その活用範囲はさらに広がります。
連携による主なメリット:
- 業務プロセスの自動化と効率向上: 入力された現場のデータを、基幹システムや会計システムに自動で連携させ、手作業の手間とミスを削減できます。
- リアルタイムに近い情報共有: 現場で入力されたデータをデータベースに保存・連携することで、各部署や経営層と情報共有ができます。現場の状況をデータで管理することで、問題の早期発見や、迅速な意思決定ができます。
- データ活用の促進と業務改善: 取得した現場データを他のデータと統合・加工することで、多角的な分析が可能になります。単なる記録・管理にとどまらず、業務そのものの改善につなげられます。
データ連携ツール「Waha! Transformer」では、「SaaS連携オプション」で「i-Reporter」とのデータ連携をサポートしています。次章から、「i-Reporter」とつながる具体例をご紹介してまいります。
※出典:富士キメラ総研 2024年8月8日発刊 業種別IT投資/デジタルソリューション市場 2024年版
I-2 現場帳票ペーパーレス化ソリューション 市場占有率48.6%(2023年度のベンダーシェア・数量)
https://i-reporter.jp/
データ連携ツール「Waha! Transformer」について
「Waha! Transformer」は、国産のETL(Extract、 Transform、 Load)ツールで、GUIベースでの簡単な操作により、データの抽出・変換・送出ができるデータ連携ツールです。
大量データの高速処理、ノーコード開発を強みとし、メインフレームからSaaSまで、新旧データソースに幅広く接続することで、業務システム間のデータ連携や帳票作成など、幅広い業務に活用されています。

「i-Reporter」連携イメージと活用事例(ユースケース)
「i-Reporter」と「Waha! Transformer」の連携イメージを見ていきましょう。また、連携イメージをもとに、この連携が実際にどのように業務で役立つのか、活用事例(ユースケース)をご紹介いたします。
「i-Reporter」連携イメージ例:
- 現場で「i-Reporter」に入力したデータを「Waha! Transformer」で取得し、変換・加工、保存
- 基幹システムのデータを変換・加工して「i-Reporter」に取り込み、最新データを現場で利用
- 「i-Reporter」と基幹システムを連携したデータを、BIツール用に変換・加工して利用
1. 現場で「i-Reporter」に入力したデータを「Waha! Transformer」で取得し、変換・加工、保存
現場でモバイル端末などから入力したデータを、「Waha! Transformer」で取得し、変換・加工し、社内システムに保存します。

【ユースケース】各現場から「i-Reporter」で入力されたデータを、1つのファイルに集約することで報告書の作成を自動化
- 各現場の担当者が、モバイル端末などから「i-Reporter」で日報や点検記録などのデータを入力
- 「Waha! Transformer」が各現場のデータをバッチ処理で自動的取得し、1つのデータファイル(CSVやExcelなど)に集約・保存
- ファイルが作成されたことを関係者にメールで自動通知も可能
メリット:手作業で個別のファイルをまとめる必要がなくなり、自動で一元化されたデータを確認・管理できます。
2. 基幹システムのデータを変換・加工して「i-Reporter」に取り込み、最新データを現場で利用
基幹システムのデータを変換・加工し、「i-Reporter」が取り込むことで、最新のデータを現場で利用することができます。

【ユースケース】帳票で使用されるデータのラベルのマスターを自動更新
- 基幹システム(ERPなど)で管理されている部品コードや顧客リストなどのマスターデータを、「Waha! Transformer」が「i-Reporter」が読み込めるファイル(CSVまたはXML)に変換
- 「Waha! Transformer」がこのファイルを「i-Reporter」に送出
- 「i-Reporter」内のラベルのマスターが自動で更新され、現場で使用する帳票の選択肢データが最新になる
メリット:手動でラベルのマスターを更新する手間がなくなり、現場のスタッフは常に最新のデータに基づいて入力できます。データの不整合や入力ミスを防ぐことができます。
3. 「i-Reporter」と基幹システムを連携したデータを、BIツール用に変換・加工して利用
現場でモバイル端末などから入力したデータと、基幹システムのデータを組み合わせることで、経営層や管理部門が活用できるレポートや分析データを自動生成します。

【ユースケース】工事の進捗とコストに関するデータをBIツールで可視化
- 現場の担当者が、モバイル端末などから「i-Reporter」で日々の作業進捗、資材の消費量、安全点検の記録などを入力
- 「Waha! Transformer」が、「i-Reporter」のデータと、オンプレミスの基幹システムにある予算データや資材発注履歴などのデータを自動取得・統合
- データをBIツールが読み込める形式に変換・加工し、連携・登録
- BIツール上で、各工事のリアルタイムに近い進捗状況、予算消化率、労務費の推移などが自動で可視化される
メリット:現場データと、社内のデータを組み合わせることで、多角的な視点からプロジェクトの状況を分析できます。より迅速かつ正確な経営判断やプロジェクト管理につながります。
まとめ
「i-Reporter」は、使い慣れた帳票をそのままタブレットやスマートフォンで利用できる電子帳票の作成・管理ツールです。製造業、建設業、保守・点検・メンテナンスなど、幅広い業界で利用されています。ここにデータ連携ツール(ETL)である「Waha! Transformer」を組み合わせることで、データをより柔軟に扱えるようになり、活用の幅は大きく広がります。
各現場で入力されたデータを自動で集約・一元管理し、「Waha! Transformer」の強力な変換・加工機能でデータの品質を向上させることができます。
たとえば、報告書の自動集約と作成、生産実績データの基幹システムへの自動登録、工事の進捗とコストの可視化といったユースケースをご紹介しました。これらはすべて、手作業による業務の削減、ヒューマンエラーのリスク低減、そして迅速な情報共有につながります。
「i-Reporter」と「Waha! Transformer」のデータ連携にご関心があるお客さまは、ぜひお気軽にご相談ください。





