大手量販店に向けた流通BMS対応が急務!!脱COBOLを実現した情報インフラ構築|寿がきや食品株式会社様
ノンプログラミングで帳票発行の工数50%削減!!
帳票発行業務と営業情報公開を一つの基盤で実現
「Sugakiya」ブランドで有名な寿がきや食品株式会社は、1962年日本で初めてスープの粉末化に成功し家庭用粉末スープとして発売、以降LLめん・即席めん・生めん・乾めん・スープ類を主力とする設立50年を超える老舗の加工食品メーカーです。
導入メリット
- 帳票発行業務のメンテナンス工数約50%削減
- 営業情報公開では標準機能で情報可視化を実現
導入の背景
寿がきや食品株式会社
情報システム部
部長代理
酒井 泰和氏
「流通BMS導入に伴う連携で導入したReport & Form Warehouseを営業情報公開に活用し、手間と余分なコストをかけずに公開できたのは大きかったですね。」
寿がきや食品株式会社は2011年、大手取引先からの流通BMSによる受発注処理の要請により、流通BMS用通信ソフトの導入を決定しましたが、それに伴いピッキングリスト用のデータ加工および帳票作成を行うインフラの構築が必要となりました。
従来はCOBOLでデータ加工と帳票作成を行っていましたが、社内のCOBOL技術者の減少などで属人化が進み業務効率向上の妨げとなっており、新たなインフラ構築が急務でした。
流通BMS用通信ソフトにもある程度のデータ加工機能がありましたが、経験のなかった.NET環境での開発(プログラミング)が必要であった為利用を断念し、ノンプログラミングでデータ加工を実現する「ツール」を利用する方針としました。「ツール」を利用することで、今後の拡張性や他システムとの親和性を確保し、人員スキルや特別なノウハウにとらわれることなく帳票作成を行うことができるインフラ構築を目指しました。
導入
ツール選定と構築
そこで以前から興味があったETL(データ加工)ツールWaha! Transformerを検討するべく、ユニリタに提案を依頼をしました。ユニリタからの提案は、データ加工を行うWaha! Transformerに加えて、帳票作成と多彩なレポーティング機能を併せ持つReport & Form Warehouseを利用することで課題であるデータ加工および帳票作成の情報インフラを構築するものでした。通常の帳票ツールにはあまり見ることができないReport & Form Warehouseのレポーティング機能はデータの検索やデータの明細を表示するドリルスルー機能や数多くのグラフやチャートのテンプレートを用意しており簡易BIツールとして十分な機能を備えています。いくつかの他社製品による提案も比較検討しましたが、Report & Form Warehouseの特徴でもあるReport(レポーティング機能)とForm(帳票)を複雑な設定やプログラミングをすることなく容易に作成できること、他にはない多彩なレポーティング機能に大きな優位性を感じ、採用を決定しました。そして、この決定がのち大きなメリットを生むことになります。
実際のシステム構築時にはユニリタから提供されたサンプルを活用しながら、順調に開発でき、 取引先との連携処理を予定通りにカットオーバーすることができました。
営業情報可視化にも対応(レポーティング機能の活用)
寿がきや食品株式会社
情報システム部
岸 恭央氏
「Waha! Transformerは流通BMS関連だけでなく、メール配信データの作成や、System iのデータチェックなどさまざまな用途で有効活用しています。」
帳票作成インフラ構築にある程度の目途が立つと従来からの課題の一つであった営業情報の公開についても、Report & Form Warehouseのレポーティング機能を利用することで実現が可能ではないかと考えました。営業部門では、日々の売上管理を行うようなものが欲しいという要望ありました。しかも、費用をかけず一ヶ月以内でのリリースを希望していました。既存のBIツールの利用も検討しましたが、操作性とレスポンスへの不満や、利用者に見やすいレポートを提供したいという思いからReport & Form Warehouseのレポーティング機能を活用することにしました。
流通BMSの対応で購入したReport & Form Warehouseを活用することより、新たに製品を購入することなく、営業に見やすいレポートを提供するシステム構築を、2週間という短期間で実現することができました。
効果
帳票発行業務 (メンテナンス工数約50%削減!)
導入後の効果として、脱COBOL・脱プログラミングを実現でき、COBOLの技術を持たないメンバーでもメンテナンスができるようになりました。そのため帳票の新規追加や修正作業にかかる工数が約50%も削減され、運用面でも障害発生時の調査と迅速な対応が可能となっています。また利用者も、流通BMSでのデータ取り込み後から帳票印刷までの時間が短縮され業務効率が大幅に向上したと喜んでいます。
営業情報公開 (目的以上の効果!標準機能で情報可視化を実現!)
営業情報の公開についても、GUIベースの画面設計によりプログラミングすることなく迅速な開発が可能で、わずか2週間でのシステムリリースを実現しました。
コストに関しても、Report & Form Warehouseの標準機能を使うことで新たなBIツールを導入することなく追加費用は不要でした。
操作性に関しても、リンクアイコンのクリックだけで即レポート表示ができるシンプルさや、レポートのリンクを活用した[支店別][商品分類別][商品別]のドリルダウンも使いやすいと好評です。
またレスポンスに関しては、従来のBIツールでは見たいデータの内容に関わらずデータを大きな塊として取り出している為、表示までの時間がかかっていましたが、Report & Form Warehouseでは都度必要なデータをSQLで取得しているので、数秒で結果を表示できています。
今後の展開
今回Report & Form Warehouseを導入したことで、流通BMSに対応したインフラ構築を実現することができました。
変化に柔軟に対応できるインフラの実現により、取引先様からの要求にも迅速な対応が可能となっています。
今後は、取引先との流通BMSへの切り替えを加速させていきます。また、営業情報公開のようなBIツールとしての活用も行っていきます。今回はReport & Form Warehouseの持つ多彩な機能の一部分しか利用していないので、これから様々な機能を利用した情報活用を模索していきます。
Report & Form Warehouseはホストコンピュータなど、さまざまなデータソース接続に対応しているため、社内にあるシステムとの連携を通じ、新たな活用方法を見出していきたいと考えております。
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