株式会社熊谷組では平成11年の「SAP ERP」(当時はSAP R/3)導入の際、ABAP言語による開発の削減とノンプログラミングによるデータ連携やシステム開発の実現を目指し海外製ETLツールを導入しました。ETLツールの導入は、「SAP ERP」のみならず、社内に分散する様々なシステムとシームレスなデータ連携を可能にし、開発コストや期間の削減といった大きな効果をもたらしました。
しかし当時、「SAP ERP」との連携という要件を満たすETLツールは高機能で高価な製品しかなく、導入後の高額な保守コストに課題を抱えていました。さらに高機能なツールゆえの複雑な操作性が開発スキルの習得を困難にし、少数の開発要員による属人的状況が業務効率化を阻害していました。
そこで保守コストの大幅な削減とノンプログラミング開発の徹底による業務の効率化を図るべく、ユニリタのETLツール「Waha! Transformer V4.2」及び「ERP Adapter for SAP ERP」によるデータ連携基盤の再構築を実施しました。