株式会社デンソーでは、以前より「カイゼン」を旗印に社内のあらゆる業務に対し無駄の削減、業務の効率化など多くの改革を成し遂げてきました。
2003 年、自動車の制御系組込ソフトウェアの開発などに従事している電子機器事業グループでは、部門内に所属するソフトウェア開発要員に対し、ソフトウェア資産管理、開発工数管理の強化、設計プロセス改善による効率化、設計リソースの最適配置及び有効活用を目的に、作業月報集計による工数計測の「見える化」を開始しました。
しかし、当時はExcel で作成された作業月報を専任のスタッフによる手作業で集計していたため、集計に約4 人月の工数がかかり、現場に集計レポートが届くには2 ヶ月もの時間がかかっていました。そしてデータの鮮度が落ちることで「カイゼン」の意思決定の精度を阻害し、かつ効果測定をも困難にしていました。
そこで2012 年、集計作業の自動化による業務改善と、集計された結果をよりタイムリーに「見える化」するため、ユニリタのETL ツール「Waha! Transformer」及びウイングアーク1st社の情報活用ダッシュボード「MotionBoard」を導入しました。