最後の基幹システム
国内販売システムの再構築にむけて
変化の激しい市場で更なる発展をするため、「収益力の向上」という課題が第一の経営戦略として揚げられており、「利益率向上への意識改革」が推進のために、あらゆる分野でのコストダウンが強く求められました。そこで、ERPに移行する国内販売システムのメイン部分と、機能別に分割したサブシステムであるEDI(Electronic Data Interchange:電子データ交換)データ変換システムが再構築プロジェクトの対象となりました。
現行EDIシステムでは、国内VAN会社を経由して約200店/量販店(お客様先)との受発注データのやり取りを行っています。VAN会社から受け取ったEDIデータの社内システム用共通フォーマットへの変換や、取引先の希望するフォーマットのEDIデータを作成しVAN会社へ送る処理を行っており、国内販売70%と大部分を占める重要な仕組みとなっています。そのため、このEDIシステムは連携するメインシステム(ERP)の開発に遅れをとらないよう早期移行、早期稼動をすることが重要であり、尚且つ開発コストを抑えることが求められました。
EDIデータの多くは取引先毎に異なる固有のフォーマットで受送信するため、現行システムでは個別にプログラムで対応してきました。そのため、以下のような問題がありました。
- 1店(お客様)×n種(発注、支払、受領等)で200本以上のプログラムが散在している
- 社内システムとのマッピング処理が複雑で新規作成、メンテナンスに手間がかかる
- プログラムと処理の整合性を取るのが難しく正確性にも問題がある
これらを従来のプログラムで処理するとなると約30人月(3000万円)を要すると推測されました。そこで開発工数の大幅な削減を目標に、Waha! Transformerの導入を決定しました。