バブル崩壊以降、建設業界においては、公共工事の大幅な減少や民間設備投資全般の減少により、受注競争が熾烈化し、厳しい経営環境が続きました。安藤建設株式会社では「市場の縮小傾向に対抗できる差別化の推進」「財務体質のさらなる健全化と収益体質の強化」の2点を対処すべき経営課題として設定し、業務改革に取り組む中で、経営環境の変化に対応できる経営管理指標の充実と作業効率化が求められていました。
当時の経営情報管理システムは、データを検索するのに時間がかかるだけでなく、データの不足や、業務システムごとにデータが分散していること、またそれらを集約して経営管理資料を作成するために時間と労力がかかること、加えて操作性の問題や検索項目制限による悪い使い勝手など、ホストコンピュータに保有している経営情報、工事情報等が十分に活用できる状況とはいえませんでした。
こうした中、2000年5月から業務改革のプロジェクトを立上げ、順次、様々な業務改革とシステムの再構築を実施し、2006年4月から運用を開始する会計システムの再構築に時期を合わせ、経営情報管理システムの見直しを行うことになりました。